天皇皇后両陛下 インドネシアに到着 19日に大統領夫妻と会見

天皇皇后両陛下は、インドネシアを公式訪問するため、政府専用機で東京の羽田空港を出発され、現地時間の17日午後4時前、インドネシアの首都ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港に到着されました。両陛下の外国への親善訪問は即位後初めてです。

16:00前(現地時間) スカルノ・ハッタ国際空港に到着

両陛下を乗せた政府専用機は、現地時間の17日午後4時前、インドネシアの首都ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港に到着しました。

天皇陛下のインドネシアへの訪問は即位前も含めて初めてで、両陛下はタラップを降りたあと出迎えたインドネシア政府の高官らと笑顔でことばを交わされました。

そして車に乗り込み、宿泊先のホテルに向かわれました。

両陛下の外国への親善訪問は即位後初めてで、今月23日までの7日間の日程で滞在されます。

19日、ジョコ大統領夫妻と会見し、大統領夫妻主催の午さん会に出席するほか、20日午前には太平洋戦争のあとも現地にとどまって独立戦争に加わった、いわゆる「残留日本兵」も埋葬されているジャカルタ郊外の「カリバタ英雄墓地」を訪ねられます。

また、天皇陛下は21日から22日にかけてジャワ島中部のジョグジャカルタに移動し、世界遺産の「ボロブドゥール寺院」などを視察されます。

皇后さまはジャカルタに滞在し、行事への出席についても体調を見ながら検討されるということです。

在留邦人らが歓迎

天皇皇后両陛下を歓迎するため、首都ジャカルタの大通りなどには日本の国旗が掲げられました。また宿泊されるホテルの周辺には在留邦人などおよそ20人が集まり、手を振って歓迎しました。

駐在員の50代の男性は「両陛下を見ることができて神聖な気持ちになった。インドネシアは日本と深い関わりがある国なので、最初に訪問していただき、うれしい」と話していました。

また、両陛下がホテルに到着された時に居合わせたインドネシア人の17歳の高校生は「日本は先進国で、私たちの国は発展途上にある。よりよい協力ができることを願っている」と話していました。

11:00すぎ 政府専用機で羽田空港を出発

両陛下は17日午前11時前、羽田空港に車で到着し、見送りのために集まった秋篠宮ご夫妻や岸田総理大臣、駐日インドネシア臨時代理大使らとあいさつを交わして政府専用機に乗り込まれました。

そして、午前11時すぎ、政府専用機は、インドネシアに向けて出発しました。