ポケカの価格が高騰中 転売対策どうすれば?

人気アニメ「ポケットモンスター」のカードの新商品が、16日に発売されました。

各地で買い求める人の行列ができましたが、発売されたばかりのカードがさっそくネットで売りに出されるケースも。

現場では、転売を防ぐための取り組みも強化していますが、どうだったのでしょうか?

(ポケカ取材班 當麻陽香 瀬川愛生)

朝から行列が…

朝9時前。
大阪・梅田の家電量販店の前には長い行列ができていました。
ポケモンカードの新作の発売日で、買い求める人が朝から並んでいました。
カードは7枚入りの1パックが290円。
どんなカードが入っているか袋をあけてみないと分からないですが、枚数が少ないレアカードが人気です。

並んでいた男性客
「朝の6時ぐらいから並びました。めっちゃうれしいですね。やっと手に入ったという感じです」
「子ども用にきょう発売するから買いに行ってと言われました。ポケモンゲットだぜって感じです」

レアカード欲しさにこの後、他の店もはしごすると答えた人もいました。

行列ができていた店では買い占めを防ぐため、購入できるのはクレジットカード機能付きの店の会員カードを持つ人に限定し、上限を1人20パックまでに制限していました。

事前予約制の店も

一方、大阪市にあるトイザらス大阪鶴見店は、事前予約による抽せんをした上で販売。

カードが未開封の箱のまま転売されるケースも多いことから、販売する際に店員が箱を覆う透明のフィルムを外して手渡していました。
当たった客
「他の店でも抽せんに参加したけど外れたので、この店で当選できてよかったです」

「息子にサプライズで応募して当たったのでうれしいです。私もポケモン世代だったので、子どもと一緒にカードで遊びたいです」

メルカリでは

早速、転売されるケースもありました。

フリマサイトの「メルカリ」を見ると、販売されたばかりのカードが次々と出品されていました。
20パックが入った5800円のボックスは2倍以上の値段で出品。
なかには、1枚7万円以上で売れたキャラクターのカードもありました。
一方、メルカリとポケモンも対策に乗り出しています。
今月13日、転売対策を強化するなどの協定を結びました。

具体的には
▽発売日前などカードを持っていない段階の出品や、
▽ホームページの画像などを使っての出品に対し、警告したうえで削除するなどの対応を取るということです。

また高額なカードには「取引価格が急騰している可能性があります。公式HPをご確認いただき、購入に際しては冷静な判断をお願いします」という表示を行っています。

価格高騰にファンは…

転売により価格が高騰しているポケモンカード。
ゲームを楽しむ客からは複雑な心境が聞かれました。


「もともと子どもが遊ぶゲームやと思うので、お金目的で買うのはやめたほうがいいと思いますけどね」
「ポケモンカードが盛り上がるのはいいと思うが、高くなりすぎて手に入らなすぎるのもいやかなと」

ポケモンは、オンラインセンターで受注生産形式で販売すると発表しています。

十分な在庫を用意していて、もし予定数に達した場合は、出荷時期を改めて再度、予約を受け付けるということです。

今すぐほしいという気持ちも分かりますが、あわてて高額なカードに手を出さず、適正な値段で購入することが高騰を防ぐ一歩なのかもしれません。

なにより子どもたちのお小遣いで買えるように、みんなが買いやすいカードであってほしいと思います。