セブン&アイ イトーヨーカ堂とヨークを合併へ 事業てこ入れ

流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂と小型スーパーのヨークを合併すると発表しました。不振が続くスーパー事業のてこ入れを図るねらいです。

セブン&アイの発表によりますと、グループ傘下のイトーヨーカ堂は、ことし9月1日付けで小型スーパーのヨークを吸収合併し、スーパー事業を再編します。

合併後も、両社の店の屋号は残すということです。

イトーヨーカ堂は現在、全国に125店舗を展開していますが、ことし2月期の決算で3年連続の最終赤字となっています。

一方、ヨークは首都圏の1都3県で103店舗の小型スーパーを展開し、ことし2月期の決算で2年連続の最終赤字となっていました。

セブン&アイは、主力のコンビニエンスストア事業に経営資源を集中する一方、スーパー事業の構造改革を進める方針で、イトーヨーカ堂の4分の1の店舗を削減する計画を打ち出すなど経営の立て直しを目指しています。

会社は、今回の合併を通じて、配送と本社機能の効率化や仕入れ部門の統合によって収益力の改善を進めるとしています。