明治神宮外苑の再開発 都知事「適切に手続き」学会指摘に反論

明治神宮外苑の再開発について、国際学会の日本支部が環境への影響の評価にあたり、科学的な議論が不十分だったなどと指摘したことについて、東京都の小池知事は、会見で「条例などに沿って適切に手続きが進められている」と反論しました。

明治神宮外苑の再開発について、環境分野の研究を行う国際学会の日本支部は15日、「都の審議会では、再三にわたり生態系やイチョウ並木に関するデータの不備が指摘されたが環境影響評価書が受理された。科学的な議論が極めて不十分だった」と都に指摘しました。

これについて小池知事は、16日の記者会見で「事業者の環境影響評価書については、条例や答申に沿って手続きを行うものであり、現在、適切に手続きが進められている。先月なども審議会を開いているが、評価書に虚偽や誤りはないとの結論だったと聞いている」と反論しました。

そのうえで「引き続き、事業者には事業実施の意義などをしっかり情報発信してほしい」と述べました。