奈良 4つのこども園などで園児43人食中毒 口や背中などに発疹

今月、奈良市の4つのこども園と保育園で、給食でサバの塩焼きを食べた園児43人が口や背中などに発疹の症状が出ました。
奈良市保健所では給食が原因の食中毒と断定し、園にサバを納入した業者と4つの園に対し、衛生管理と食材の温度管理を徹底するよう指導しました。

奈良市保健所によりますと、今月13日、市立の保育園とこども園、合わせて4か所から昼の給食を食べたあと、園児に口や顔や背中に発疹の症状が出ているという連絡が奈良市にありました。

保健所が調べたところ、症状が出たのは4つの園の0歳児から5歳児の合わせて43人で、2人が医療機関を受診しましたが、いずれも症状は軽く、すでに全員回復しているということです。

いずれの園でも、昼の給食で市内の同じ業者が納入したサバを塩焼きにして出していて、4つの園に保存されていた調理済みのサバから食中毒を引き起こすヒスタミンが検出されたため、保健所では、給食が原因の食中毒と断定しました。

ヒスタミンは、サバやマグロなどの魚を常温で放置したり、冷蔵で長期間保存したりすると増えやすくなるということで、保健所は4つの園と納入業者に対し、食材の衛生管理や温度管理を徹底するよう指導しました。

4つの園では、今週いっぱい、自主的に給食を取りやめているということです。