株価 1990年3月以来の高値更新 金融緩和策維持で買い戻す動き

16日の東京株式市場は、当面の利益を確保しようという売り注文が優勢で始まりましたが、日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決めたことを受けて、買い戻す動きが出て日経平均株価はバブル期の1990年3月以来の高値を更新しました。

16日の東京株式市場は、午前中は当面の利益を確保しようという売り注文が出て、日経平均株価は一時、300円近く値下がりしました。その後、日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決めたことを受けて、午後の取り引き開始直後に株価は上昇に転じ、バブル期の1990年3月以来の高値を更新しました。

▽日経平均株価の終値は15日より、220円59銭高い3万3706円8銭
▽東証株価指数=トピックスは、6.39上がって2300.36
▽一日の出来高は20億1592万株でした。

16日の東京市場は、大方の予想通り日銀が今の金融緩和策を維持すると発表したことで、安心感が広がり株価は値上がりしました。

このところ株価の上昇が続いていたため、午前の取り引きでは、当面の利益を確保しようと売り注文が広がりました。

そして、日銀が今の金融緩和策を維持することが伝わると、午後の取り引きでは一転して買い注文が優勢になりました。結局、日経平均株価は、200円余り値上がりしてバブル期の1990年3月以来の高値を更新しました。

日銀が金融緩和策を維持したことで、さらなる利上げが予想されているアメリカやヨーロッパとの金利差が広がることになります。

市場関係者の間では、金利差が意識されて円安が進めば、輸出関連の銘柄を中心にさらに日本の株価が値上がりすることに期待する声も出ています。