米FDAの会議「秋以降の新型コロナワクチン『XBB』対応を推奨」

ことし秋以降アメリカ国内で使用される新型コロナのワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局の外部の専門家を集めた会議が開かれ、現在、主流となっている「XBB」系統に対応する1価ワクチンを推奨するという意見を全会一致でまとめました。

FDAは15日、外部の専門家を集めた会議を開き、この秋以降アメリカ国内で使用する新型コロナのワクチンの成分をどのようにするか、議論を行いました。

この中で出席者からは、現在アメリカでは、複数のオミクロン株が組み合わさり免疫から逃れやすい性質が指摘されている「XBB」系統と呼ばれる変異株が、感染者の大多数を占めていることが説明されました。

また製薬会社からは、開発中の「XBB」系統に対応する成分のワクチンの有効性について説明が行われました。

このあと専門家らが議論を行い、製薬会社が示したデータなどをもとに「『XBB』系統に対応する成分の1価ワクチンを推奨する」という意見を全会一致でまとめました。

さらに専門家からは「XBB」系統のうち、アメリカで現在、最も高い割合を占める「XBB.1.5」を成分とするワクチンにするべきだとする意見も多くあがっていました。

16日の議論を受けてFDAは、この秋以降使われるワクチンの成分について近く判断を行うことになります。