2030年冬季五輪 スウェーデンが本格招致へ

札幌市が招致を目指している2030年の冬のオリンピック・パラリンピックについて、スウェーデンのオリンピック委員会などは本格的に招致に乗り出すことを表明しました。

スウェーデンのオリンピック委員会などは15日、公式ホームページで2030年の冬の大会を開催する実現可能性を調べた最終報告書を公開したうえで、「報告書はスウェーデンが大会を開催するノウハウや機会、意思があることを示した。IOC=国際オリンピック委員会に対しこれまでの非公式な意見交換から継続的な対話へ移行したいという意思を伝え歓迎された」として、本格的に招致に乗り出すことを明らかにしました。

また報告書では、開催に伴う二酸化炭素の排出量を大幅に削減するとして「歴史上、最もサステイナブルな大会を目指す」などとしています。

スウェーデンは2026年の冬の大会の招致を進めたものの実現せず、ことしになって2030年の大会が実施できるか国内で調査を行ったところ、4月の中間報告では持続可能で民主的な大会であればという条件付きで、国民のおよそ7割から支持されたとしていました。

一方、札幌市の招致活動は、おととし夏の東京大会をめぐる汚職・談合事件の影響などで市民の支持が低下し、困難な情勢になっていて、JOC=日本オリンピック委員会は、札幌市が2030年以降の大会招致を希望する場合も国内候補地として認めることを決議しています。