サッカー日本代表 強化試合 エルサルバドルに6対0で勝利

サッカー日本代表は15日夜、愛知県豊田市でエルサルバドルとの強化試合を行い、6対0で勝ち、去年のワールドカップ後、初勝利を挙げました。

世界ランキング20位の日本代表は15日夜、愛知県の豊田スタジアムで世界75位のエルサルバドルと対戦しました。

先発メンバーには三笘薫選手や久保建英選手、堂安律選手、それに上田綺世選手など今シーズン、ヨーロッパのリーグで結果を残した攻撃陣の選手たちが入りました。

開始早々に久保選手のフリーキックを谷口彰悟選手が頭で合わせて先制すると、その直後には上田選手がゴール前で相手の選手に倒されて獲得したペナルティーキックをみずから決めて代表初ゴールを挙げました。
レッドカードで1人少なくなった相手に対し、三笘選手のパスを久保選手が左足で流し込んで追加点を奪ったほか、三笘選手のシュートをゴールキーパーがはじいたところを堂安選手が押し込んで前半で4点をリードしました。
後半も、途中出場の中村敬斗選手の代表初ゴールと、去年9月以来の代表復帰となった古橋亨梧選手のゴールで2点を加えて6対0で勝ち、去年のワールドカップ後、初勝利を挙げました。

日本は、今月20日に大阪 吹田市のパナソニックスタジアム吹田で強化試合を行い、世界21位のペルーと対戦します。

森保監督「積極的な姿勢がいい流れを生んだ」

日本代表の森保一監督は「積極的な姿勢がいい流れを生んだ。自分たちが何をしないといけないかを選手が考えてトライしてくれた。先発した選手だけでなく、途中から入ってエネルギーを与えてくれる選手が試合を勝たせる、つないで勝っていくんだと選手たちには伝えている。それをいい形で表現してくれた。すべての部分でレベルアップしないといけないし、次のペルー戦に向けてしっかり準備して、さらに成長につなげられるようにしたい」と話していました。

三笘「試合の入りがうまくいくとチームに勢いが出る」

1アシストをマークした三笘薫選手は、「試合の入りがうまくいくとチームに勢いが出るし、最初のフリーキックや上田選手のペナルティーキックがすごく大きかった」と振り返りました。

ともに前線でプレーした、久保建英選手や堂安律選手とのコンビネーションについては「オリンピックでもやっているし、その連係は見せられた。近い距離でプレーすることが好きな選手が多いので、なるべく高い位置でボールを受けたりして、近い関係性でうまくプレーできた。次のペルー戦はきょうのように常に主導権を握るプレーができればいいが、そんな簡単な相手ではない。うまさもあると思うので、しっかり分析したい」と話していました。

久保「三笘選手から理想どおりのボールが来た」

1ゴール2アシストの活躍だった久保建英選手は「試合の入り方がよく、相手よりも1枚も2枚もうわてのポテンシャルを発揮できた。セットプレーで早い時間に得点がとれたことはチームとしても自信になった」と話しました。

代表通算2点目のゴールシーンについては「三笘選手から優しいボールが来ないかなと思っていたら、理想どおりのボールが来た。あとは押し込むだけだった」と振り返ったうえで、「前線の選手たちとの連係はまだまだよくなると思うが、及第点だと思う。ここから強度も、スピードも、緊張感も上がってくると思うので、きょうの勝ちを次につなげていきたい」と話していました。

堂安「気持ちの強い選手そろえば次のW杯で新しい景色見られる」

ゴールを挙げた堂安律選手は「セットプレーも含めていろんなバリエーションのゴールができたが、6得点のうち相手が強くなっても得点できたクオリティだったのかは確認しなくてはいけない。ミーティングも含めて、すり合わせていきたい」と話しました。

年齢制限のない代表で初めて背番号10を着けてプレーしたことについては「試合前は感慨深いものがあったし、自分も子どものころ10番に憧れてサッカーをやっていたので、自分も子どもたちに影響を与えられる選手になりたい」と話しました。

そのうえで「すべての選手が、東京オリンピックやワールドカップの悔しさを感じながら代表として挑んでいる。気持ちの強い選手がそろえば、次のワールドカップでは新しい景色が見られると思う。いいステップを踏めたゲームになったのではないかと思う」と話していました。