海外の投資家の日本株売買 約10年ぶりに11週連続買い越し

東京株式市場で日経平均株価がバブル期以来の高値を更新した先週、東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を売買した額はおよそ10年ぶりに11週連続の買い越しとなりました。

東京証券取引所のまとめによりますと、6月5日から9日までに東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を9854億円上回り、11週連続の買い越しとなりました。

11週連続は2013年1月以来10年5か月ぶりです。
背景には、アメリカやヨーロッパでは金融引き締めが続き経済への影響が懸念される一方で、日本では金融緩和策が維持されていることなどから、海外の投資家の間では日本の株式市場に資金を振り向ける動きが強まっていることがあります。

市場関係者は「海外の投資家の買い越し額は前の週と比べて増えていて日本の株式への関心が高まっているといえる」と話しています。