北朝鮮 キム総書記 誕生日迎えた中国 習主席に祝電 友好強調

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は、70歳の誕生日を15日に迎えたとして、中国の習近平国家主席に祝電を送り「中国の国際的地位が大いに強化された」と習主席をたたえ、友好関係を強調しました。

15日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1面で、70歳の誕生日を15日に迎えたとして、中国の習近平国家主席にキム・ジョンウン総書記から祝電が送られたと伝えました。

この中で、キム総書記は「習主席の精力的な指導により、中国の総合的な国力と国際的地位が大いに強化された」などと習主席をたたえ、友好関係を強調しています。

キム総書記は、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降、外国を訪問せず、習主席との間での首脳会談も行われていませんが、両国は祝電を通じて友好関係を深めています。

一方、キム総書記は、6月12日にはロシアのプーチン大統領にも祝電を送り「両国の友好は貴重な戦略的資産だ」として、さらなる関係強化を呼びかけました。

北朝鮮は、日本とアメリカ、それに韓国の3か国が安全保障での連携を深める中、後ろ盾である中国とロシアの関係を一層強化する姿勢を鮮明にしています。

ロシア プーチン大統領「緊密に協力していくことを期待」

ロシアのプーチン大統領も15日、祝電を送りました。

ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領はこの中で「習主席のリーダーシップのもと中国の経済が着実に成長し、世界の舞台で中国の地位が強化されるなどすばらしい成功を収めた」とたたえました。

また、ことし3月の習主席のロシア訪問について「重要な分野での互恵的な協力関係の発展に強い弾みをつけた」と評価しました。

そして「建設的な対話を続け、2国間の課題、また地域的、国際的な課題で緊密に協力していくことを期待している」と述べ、中国との連携を一層重視する姿勢を強調しました。