円相場 対ユーロ 約15年ぶり 対ドル 去年11月以来の円安水準

15日の東京外国為替市場、円相場は一時、1ユーロ153円台まで値下がりし、2008年9月以来およそ15年ぶりの円安水準となりました。
また、ドルに対しても1ドル141円台まで値下がりし、去年11月以来の円安水準となりました。

日本では金融緩和が続けられる一方で、ヨーロッパでは利上げが継続されるという見方が広がっているため、金利差の拡大が意識され、円を売ってユーロを買う動きが強まりました。

午後5時時点の円相場は14日と比べて、1円93銭、円安ユーロ高の1ユーロ=152円95銭から99銭でした。

また、ドルに対しては、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が利上げを見送った一方で、政策金利の見通しを引き上げたことを受けて、円安が進みました。

ドルに対しては14日と比べて、1円30銭、円安ドル高の1ドル=141円28銭から30銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0826から27ドルでした。

市場関係者は「日本時間の今夜、ヨーロッパの金融政策を決める会合の結果が公表されるが、これを前に市場では金融引き締めが継続されるという見方が広がっている。このため日本とヨーロッパの金融政策の方向性の違いが意識され、円が売られやすくなっている。また、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が政策金利の見通しを引き上げたことも円安が進む要因となっている」と話しています。