伊 ベルルスコーニ元首相の国葬 約2000人が参列 死を悼む

あわせて9年余りにわたってイタリアの首相を務めたベルルスコーニ氏の国葬が北部ミラノで行われ、国内外からおよそ2000人が参列してその死を悼みました。

今月12日に86歳で死去したイタリアのベルルスコーニ元首相の国葬は14日、生まれ故郷である北部ミラノの大聖堂で行われました。ひつぎを乗せた車が大聖堂に到着すると、集まった人たちは大きな拍手と歓声で迎えました。

国葬には、親族のほかメローニ首相やマッタレッラ大統領、ハンガリーのオルバン首相などおよそ2000人が参列したほか、地元の警察によりますと、大聖堂の周りにはおよそ1万5000人が集まりその死を悼みました。

ベルルスコーニ氏は主要なテレビ局を傘下におさめて「メディア王」と呼ばれるなど実業家として知られた一方で、1994年に首相に就任してからは汚職などのスキャンダルがあとをたたず、議員資格を剥奪されたこともありましたが、豊富な資金力とメディアを使った巧みな選挙戦略によって復活し、あわせて9年余りにわたって首相を務めました。

5年前の議会選挙では「中道右派連合」を率いたほか、去年9月の議会選挙では第1党になったメローニ首相が率いる「イタリアの同胞」と連立を組むなど、政治活動を続けていました。