関東北部 局地的に激しい雷雨 浸水や土砂災害など警戒を

上空の寒気などの影響で、関東甲信越では大気の状態が不安定になっていて関東北部では局地的に激しい雷雨になっています。大気の不安定な状態は15日も続く見込みで、気象庁は低い土地の浸水や土砂災害などに警戒するよう呼びかけています。

上空の寒気や暖かく湿った空気の影響で、関東甲信越は13日から大気の不安定な状態が続き、午前中は関東南部でも局地的に雨雲が発達しました。

関東北部で雨が強まっていてレーダーによる解析では、栃木県那珂川町付近で14日午後2時までの1時間におよそ60ミリから70ミリの非常に激しい雨が降ったとみられます。

気象庁は14日夜にかけて低い土地の浸水や土砂災害、川の急な増水に警戒するよう呼びかけています。

落雷や突風、それに「ひょう」のおそれもあるため、十分注意してください。

また、15日も大気の不安定な状態は続く見込みです。

都市部では、道路冠水のおそれもありますので急な激しい雨が降った場合、道路のアンダーパスなど周囲より低い場所に入ることは避けるようにしてください。

栃木 那珂川町で崖崩れ 美術館が臨時休館

那珂川町にある町立の「馬頭広重美術館」によりますと、美術館の北側の崖が崩れているのが確認されたため14日は閉館し、臨時休館にしたということです。

美術館に土砂が流れ込むなどの被害は確認されていません。

現場の映像では、美術館のすぐ北側の崖の一部が崩れ、木が道路に倒れているのが確認できます。

美術館の職員の女性は「危ないので安全のために休館にしました。崖崩れの規模はわかりませんが、大きな木が倒れているのは見えました」と話していました。