香港訪問の日本人 入境拒否 当局が民主派応援の姿勢を問題視か

香港を訪れようとした日本人の男性が、空港で当局から入境を拒否されたことがわかりました。

4年前、香港で抗議活動の参加者を応援するメッセージをかかげてライブ活動を行ったことが当局に問題視された可能性があります。

香港への入境を拒否されたのは、「Mr.Wally」の名前で2015年から5年間、香港の路上などでライブ活動を行っていた36歳の日本人の男性です。

この男性によりますと12日、香港の国際空港に到着した際、当局からおよそ3時間にわたって事情を聴かれ、2019年から翌年にかけて香港で行った路上での演奏が法律に違反するとして入境を拒否されたということです。

男性は4年前、政府に対する大規模な抗議活動が行われた際、「香港人頑張れ」と書いた看板を掲げて連日、路上でライブ活動をしていたということで、民主派を応援する姿勢が当局に問題視された可能性があります。

男性は今回、友人と会うことが目的で、演奏の予定はなかったということですが「4年前の民主派の運動に加担した人は外国人でも排除するという見せしめだと思う。香港に言論の自由はなくなってしまった」と話しています。

香港では政府への抗議活動の様子を撮影した日本人のカメラマンの女性が去年、入境を拒否されています。