サイバー攻撃で全国約1000のLPガス会社で検針できず

静岡県富士市のガス機器メーカーが身代金要求型のコンピューターウイルス、「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、この会社が全国およそ1000のLPガス会社に提供している検針などを行うシステムが、使えない状態になっていることがわかりました。

富士市のガス機器メーカー「パーパス」によりますと、6月8日、会社のサーバーへの不正なアクセスが確認され、会社が調べたところ、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受けたことがわかったということです。

被害を受けたサーバーはガスの使用量の検針などに利用するシステムを管理していて、現在、このシステムを提供している全国およそ1000のLPガス会社が、検針などの業務を行えない状態になっているということです。

サーバーが管理している顧客の個人情報は被害を受けておらず、流出は確認されていないということですが、復旧には1週間ほどかかる見込みだということです。

「パーパス」は、経済産業省に報告するとともに警察にも通報していて、「取り引き先の事業や業務を停止させてしまう重大な事故で、復旧に長時間を要する事態となり、誠に申し訳ございません」とコメントしています。