フィリピン ルソン島で溶岩流出し噴火 住民約1万4000人避難

フィリピンのルソン島にあるマヨン山で火口から溶岩が流出して噴火が発生し、13日、までに火山の周辺に暮らすおよそ1万4000人が避難しました。

フィリピン政府の機関、火山地震研究所によりますと、ルソン島南部のアルバイ州にある火山、マヨン山で、11日の夜、火口から溶岩が流出して噴火が発生しました。

溶岩はその後もゆっくりと山を下っているということで、地元の自治体は、火口から周囲6キロ以内の区域の立ち入りを禁止するとともに、周辺に暮らす住民に避難を呼びかけ、13日朝までにおよそ1万4000人が体育館などの公共施設に避難しました。

フィリピン当局は、今回の噴火が爆発を伴わなかったため、火山噴火の警戒レベルは5段階のうち下から3番目の「レベル3」にしていますが、今後、数週間以内に爆発を伴う噴火が起きる可能性もあるとして警戒するよう呼びかけています。

マヨン山は、過去400年でおよそ50回の噴火を繰り返しているフィリピンでも活動が活発な火山の1つで、1993年の噴火では、火砕流で77人の住民が死亡しています。