中国 台湾と断交のホンジュラスと首脳会談 経済支援を表明

習近平国家主席は、今月9日から中国を公式訪問している中米ホンジュラスのカストロ大統領と12日、北京の人民大会堂で会談しました。

ホンジュラスはことし3月、台湾との断交を表明し中国と国交を樹立していて、中国外務省によりますと、会談で習主席は「カストロ大統領の訪問は両国関係の歴史の新たなページを開いた。中国は、ホンジュラスの経済と社会の発展をしっかりと支えていく」と述べ、中国市場への早期参入など経済支援を積極的に進めていくと表明しました。

これに対し、カストロ大統領は「中国との国交樹立は歴史的な選択だ。中国政府が国家統一を実現するための努力を断固支持する」と述べました。

ホンジュラスが台湾と断交したことで、台湾と外交関係がある国はこれまでで最も少ない13か国となり、このうち中南米は7か国です。

中国としては、アメリカに近い中南米で影響力の拡大を図るとともに、中国と国交を結ぶことで多くの恩恵が得られると強調して、台湾と外交関係にある国に断交を促すねらいがあるとみられます。