“電動で免許いらない乗り物”オートバイのメーカー相次ぎ開発

オートバイを手がけるメーカー各社が、電動で走る運転免許のいらない乗り物を相次いで開発しています。脱炭素の取り組みの一環で、安全性能も高めたのが特徴です。

カワサキモータースが開発したのは、電動アシストの機能とペダルで走る自転車のような乗り物で、2つの前輪がハンドルの動きにあわせて自然に傾くことで安定した走行につなげています。

オートバイ向けに開発した技術を応用し、段差の上でもサドルやカゴを水平に近い状態に保つ機能も備えています。

開発リーダーの石井宏志さんは「より安心で気軽な新しいカテゴリーの乗り物に取り組んでいきたい」と話しています。

ホンダが出資するベンチャー企業が開発したのは、立った状態で電動で走る乗り物で、道路交通法の改正で来月から16歳以上が運転免許なしで利用できる電動キックボードの基準を満たしています。

人の重心の位置を感知してバランスを取る機能を搭載し、停止時や低速走行でも転倒しにくいのが特徴です。

「ストリーモ」の森庸太朗CEOは「歩くよりはスピードも出るし、自転車よりはふらつかないので安心して乗ってもらえる」と話しています。

こうした乗り物の開発は、これまでスタートアップ企業の間でその動きが活発でしたが、大手メーカーの相次ぐ参入でさらに活性化しそうです。