“水着撮影会 一律の中止要請は不適切” 一部撤回を指導 埼玉

埼玉県内の県営プールで、6月に開催予定だった6つの水着撮影会の各主催者に県の外郭団体が中止を要請したことについて、埼玉県の大野知事は、イベントの許可条件に違反していない主催者にも一律に中止を要請したのは適切ではなかったとして、一部の要請を撤回するよう指導したことを明らかにしました。

埼玉県の県営の越谷市のしらこばと水上公園と、川越市の川越水上公園のプールエリアでは6月、女性の水着撮影会のイベントが6つ企画されていました。

公園を管理する県公園緑地協会は、過去のイベントで露出の多い水着や過激とみなされるポーズが確認され、公園側が定めた開催の許可条件を満たしていないとして、6月8日、イベントを中止するよう各主催者に要請していました。

この対応について県が11日、公園緑地協会から詳しく聞いたところ、公園の中には開催の許可条件が明確に定められていないところもあったということです。

このため大野知事は、許可条件に違反していない主催者にも一律に中止を要請したのは適切ではなかったとして、6つのイベントのうち4つについて中止要請を撤回するよう指導しました。

大野知事は、12日の会見で「表現の自由があり、撮影会に公が介入するものではない。ルールがあいまいな形では開催できないので、すべての会場に共通ルールを設けてほしい」と述べました。

公園緑地協会は12日、イベントの主催者に中止要請の撤回を連絡するとともに謝罪しました。

公園緑地協会は今後、県営プールでの撮影会の許可条件などについて専門家を交えて検討していくことにしています。