関東大震災から100年を前に 震災直後の写真など展示 都庁

ことし9月で関東大震災の発生から100年となるのを前に、震災の記憶を継承しようと、震災直後の写真などの展示会が東京都庁で開かれています。

この展示会は、ことし9月1日で関東大震災の発生からちょうど100年となるのを前に、東京 新宿区の都庁第二本庁舎で12日から始まりました。

会場には、震災直後から復旧までのまちの様子を写した写真や、震災の被害状況などを伝えるパネルなど、合わせておよそ50点が展示されています。

このうち、地震によって建物が壊れた新橋駅の写真は、今回の展示に合わせてカラー化されていて、屋根が崩落したり窓が割れたりしている当時の様子を鮮明に伝えています。
また、現在はビジネス街として知られる京橋周辺の写真では、震災直後は仮設住宅が建ち並んでいますが、復興後は鉄筋造りの商店などが並び、新たにまちができていく過程を見ることができます。

東京都市街地整備部の野中聡担当課長は「節目の年なので、どのように復興したかを見ていただき、災害に強いまちづくりへの理解を深めてもらいたい」と話していました。

展示会は、今月12日から16日までと、来月10日から21日までで、いずれも平日の午前10時から午後5時まで開かれています。