スコットランド前首相が警察に一時拘束 政党の資金流用疑惑で

イギリス北部のスコットランド自治政府のスタージョン前首相が、かつて党首を務めていた政党の資金流用疑惑に関連して11日、警察に一時拘束され、事情聴取を受けました。

イギリスメディアによりますと、スコットランド自治政府の前首相で、SNP=スコットランド民族党の前の党首のニコラ・スタージョン氏は11日、警察に一時拘束され7時間余りにわたって事情を聴かれ、その後釈放されたということです。

スタージョン氏は2014年からSNPの党首とスコットランド自治政府の首相を9年間務め、ことし3月にいずれも辞任しました。

この間、支持者から党への献金が流用された疑惑が浮上し、4月には党の幹部だったスタージョン氏の夫なども警察の事情聴取を受けていました。

スタージョン氏はツイッターに「私はSNPやスコットランドを傷つけるようなことは決してしない。自分が疑いの余地なく、いかなる不正も働いていないと分かっている」と投稿しました。

警察は捜査を続けるとしていて、長年にわたってスコットランドの独立運動の象徴的な存在となってきたスタージョン氏に対する捜査は今後の独立を目指す動きにも影響を及ぼしそうです。