タクシーなどで乗客と荷物を一緒に運ぶ「貨客混載」規制緩和へ

国土交通省は、タクシーや貸し切りバスが乗客と荷物を一緒に運ぶ「貨客混載」を全国で実施できるよう規制を緩和します。
これまでは過疎地域に限定されていましたが、住民の高齢化やドライバーの人手不足が進む中、交通や物流の手段を確保するねらいがあります。

乗客と荷物を一緒に運ぶ「貨客混載」は、路線バスでは全国で事業が認められる一方で、タクシーや貸し切りバス、それに貨物車については人口3万人未満の市町村に限定されています。

これについて、国土交通省は、事業者が貨物と旅客両方の許可を得ることを条件に、今月30日から対象地域を全国に拡大します。

住民の高齢化やドライバー不足が進む中、各地の自治体から地域の交通や物流の手段を確保するため対象地域を拡大するよう要望が出されていたということです。

自治体からタクシーを使って高齢者世帯に医薬品や食品を配送するサービスや、貨物車で生活必需品と旅客を一緒に運ぶ事業などの提案があったということです。

国土交通省は地域の実情に応じて「貨客混載」の導入を促していく考えです。