「ユナボマー」受刑者が死亡 米各地に小包爆弾送りつけ終身刑

アメリカメディアによりますと1978年から95年にかけてアメリカ各地の大学などに小包爆弾を送りつけて3人が死亡、23人がけがをする事件を起こし、「ユナボマー」と呼ばれて全米を揺るがしたセオドア・カジンスキー受刑者が死亡しました。
81歳でした。

セオドア・カジンスキー受刑者は1942年、アメリカ中西部イリノイ州のシカゴで生まれ、ハーバード大学で学んだ数学者でした。

しかし、1978年から95年にかけてアメリカ各地の大学や航空会社の関係者などに16回にわたって小包爆弾を送りつけ、3人が死亡、23人がけがをする事件を起こしたとして終身刑の判決を受けました。

事件は当時全米を揺るがし、FBI=連邦捜査局は正体不明の容疑者を「ユナボマー」と呼びました。

捜査は難航しましたが、1995年、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストに現代文明を否定する「ユナボマー」の声明文が掲載されると、声明文が兄の手紙などと似ていると弟が通報したことをきっかけに翌年、西部モンタナ州の山小屋で逮捕されました。

アメリカメディアによりますと、カジンスキー受刑者は10日、収容先の南部ノースカロライナ州の刑務所で呼びかけに反応しない状態で発見され、その後死亡が確認されたということです。