宇宙飛行士の若田光一さん 米日本語学校で講演

日本人最多となる5回目の宇宙飛行を経験した宇宙飛行士の若田光一さんがアメリカにある日本語学校で講演し、宇宙での生活で日本の製品を愛用していたことなどを紹介して国際協力を進めていってほしいと子どもたちを激励しました。

若田光一さんは日本人最多となる5回目の宇宙飛行で去年10月から国際宇宙ステーションに滞在し、ことし3月に地球に帰還しました。

若田さんは10日、アメリカの首都ワシントンの郊外にある日本語学校を訪れ、小学4年生から高校2年生までの子どもたちを前に講演しました。

この中で若田さんは宇宙ステーションでの実験や生活の様子を映像を交えて説明し、日本製の靴下や、和食の宇宙食など日本の製品を愛用していたことなどを紹介しました。

また、子どもたちからは、宇宙での生活などについてさまざまな質問が寄せられ、交流を深めていました。

若田さんは「子どもたちには日本の技術で国際協力を進めていくための原動力になってもらいたい」と話していました。

参加した中学2年生の女子生徒は「宇宙に行くためにいろいろな会社がものをつくるなど、日本全体で支えているということが感動的でした。地球で宇宙のことを手伝ったり宇宙に行ったりしてみたいです」と話していました。

会場には現地在住で、ことし2月に日本人宇宙飛行士の候補に選ばれた諏訪理さんも姿を見せ、若田さんから激励を受けていました。