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エネルギー白書 “LNG需給さらにひっ迫 争奪戦が今後も続く”
ロシアによるウクライナ侵攻の影響でLNG=液化天然ガスの需給は、2年後の2025年ごろにかけてさらにひっ迫するとみられ、世界的な「LNG争奪戦」が今後も一定程度続くとことしの「エネルギー白書」は指摘しています。
ことしのエネルギー白書では、エネルギーの安全保障や燃料価格の高騰などが主要なテーマになっています。
この中ではウクライナ侵攻のあと、ヨーロッパがロシア産以外の天然ガスの輸入を拡大しているため、世界的にLNGの需給がひっ迫したと指摘しています。
その影響でドイツでは、天然ガスの輸入価格が侵攻前に比べて10倍近くまで急騰するなどしていて、ヨーロッパを中心に電気料金が高騰しています。
その一方で、LNGの世界的な生産能力は2015年以降、脱炭素社会の実現に向けてガス田などへの投資が減っていることから大きく増えておらず、需要の増加に対応できていないということです。
このため2年後の2025年ごろにかけてLNGの需給はさらにひっ迫するとみられ、世界的な「LNG争奪戦」は、今後も一定程度続くと指摘しています。
こうしたことから白書では、資源外交などを通じた国の関与を強化し、エネルギーの安定確保につなげるとともに、再生可能エネルギーや水素など新エネルギーの普及にも取り組んでいく必要があるとしています。
この中ではウクライナ侵攻のあと、ヨーロッパがロシア産以外の天然ガスの輸入を拡大しているため、世界的にLNGの需給がひっ迫したと指摘しています。
その影響でドイツでは、天然ガスの輸入価格が侵攻前に比べて10倍近くまで急騰するなどしていて、ヨーロッパを中心に電気料金が高騰しています。
その一方で、LNGの世界的な生産能力は2015年以降、脱炭素社会の実現に向けてガス田などへの投資が減っていることから大きく増えておらず、需要の増加に対応できていないということです。
このため2年後の2025年ごろにかけてLNGの需給はさらにひっ迫するとみられ、世界的な「LNG争奪戦」は、今後も一定程度続くと指摘しています。
こうしたことから白書では、資源外交などを通じた国の関与を強化し、エネルギーの安定確保につなげるとともに、再生可能エネルギーや水素など新エネルギーの普及にも取り組んでいく必要があるとしています。