国際柔道連盟 世界選手権で誤審 敗れた選手にも金メダル授与へ

国際柔道連盟は9日、5月の世界選手権、男子100キロを超えるクラスの決勝で誤審があったことを認め、誤審によってポイントを得られず敗れたロシア出身の選手も勝者として扱い、金メダルを与えると発表しました。

柔道の世界選手権は5月にカタールで行われ、男子100キロを超えるクラスの決勝は、オリンピックを2回制しているフランスのテディ・リネール選手と、ロシアから個人の中立選手として出場したイナル・タソエフ選手が対戦しました。

試合は、リネール選手が優勢勝ちで金メダルを獲得しましたが、国際柔道連盟は、5月17日、タソエフ選手が延長戦でリネール選手にかけた返し技にポイントを与えなかったことが誤審であったと認め「深くおわびする」などと謝罪していました。

そのうえで、連盟は9日、リネール選手とともに、タソエフ選手も勝者として扱い、金メダルを与えると発表しました。