100年以上の歴史ある大型時計「時の記念日」に披露 北海道

6月10日は「時の記念日」です。これにあわせて北海道幕別町で、100年以上の歴史がある大型の時計が修理をへて、披露されました。

この時計は、室内に置く大型の時計、ホールクロックで、高さは2メートル40センチあります。

明治38年に、帯広市で開業した老舗の時計店で看板時計として使われていましたが、店の改装に伴い長い間、倉庫に保管されていました。

この歴史のある時計を復活させようと、幕別町の電気店の店主、吉田賢治さんが部品の洗浄などを行って修理をしたところ、およそ35年ぶりに再び動くようになったということです。
10日は、「時の記念日」にあわせて、修理してから初めて、この時計が披露され、幕別町の電気店には。町の関係者などおよそ30人が集まりました。

神職による入魂式が行われたあと、時計の動力となる重さが4キロ近くある分銅が参加者によって巻き上げられ、時計のチャイムが時間に合わせて「チリーン、チリーン」と鳴ると、参加者からは拍手と喜びの声があがっていました。

参加した60代の男性は「復活してくれたので、また見に来ようと思います。昔の時計らしい、よい響きで、落ち着くような音がすると感じました」と話していました。

吉田さんは「歴史があり、非常に価値のある時計なので、次の世代にも受け継いでいってもらいたい。幕別町の新たな観光名所となればいいと思います」と話していました。