岩手 初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」子ども乗せ練り歩く

岩手県の初夏の風物詩、「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」が行われ、華やかな装束を身に着けたおよそ60頭の馬が、子どもを乗せて14キロほどの道のりを練り歩きました。

「チャグチャグ馬コ」は、田植えが終わったこの時期に、農作業を手伝った馬に感謝するため行われる江戸時代から続く伝統行事で、馬に飾りつけた鈴の音が「チャグチャグ」と聞こえることから、この名がついたと言われています。

スタート地点の滝沢市の神社には10日朝、五色帯と呼ばれる色鮮やかな布や鈴などで飾りつけされたおよそ60頭の馬が集まり、子どもを馬の背に乗せて出発しました。

ことしは、京都市在住のフランス人3人も馬の引き手として初めて参加し、盛岡市の盛岡八幡宮までの14キロほどの道のりを、およそ4時間かけてゆっくり練り歩きました。
去年は、新型コロナの感染対策から馬とふれ合うことができませんでしたが、ことしは休憩場所で馬にニンジンをやる子どもの姿も見られました。

見物した男性は「新型コロナの影響で一時、行事が途切れましたが、チャグチャグ馬コは、なくてはならない伝統行事なので、ずっと続いてほしいです」と話していました。