記録的大雨で浸水被害 ボランティアの大学生らが作業 和歌山

今月2日の記録的な大雨で、多くの住宅が浸水するなどの被害を受けた和歌山県紀美野町では、被害から2回目の週末を迎えた10日も休日を利用してボランティアが訪れ、住宅の泥をかき出す作業などを行いました。

今月2日の大雨で、紀美野町では1人が行方不明となっているほか、およそ120棟の住宅が浸水などの被害を受けましたが、1週間余りがたった今も復旧や住民の片づけ作業が進んでいません。

被害から2回目の週末を迎えた10日も午前中から、休日を利用してボランティアが訪れ、このうち床上まで水につかった貴志川のそばにある住宅では、町の社会福祉協議会で受け付けを済ませた大学生など、およそ10人が作業に当たりました。

大学生らは、壁にブルーシートを貼って部屋を汚さないようにしたあと、床に仮置きされたベニヤ板を外しながら、床下にたまった泥を次々とかき出していました。

ボランティアに訪れた近畿大学3年の女子学生は「今回の大雨ではじめて災害を目の当たりにして、自分にできることはないかと考え、ボランティアに参加しました。少しでも被災した人の力になれればと思います」と話していました。