大谷翔平 二刀流出場で17号ホームラン 登板日は打撃好調

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がマリナーズ戦に投打の二刀流で出場し、打ってはホームランを含む3安打、投げては5回3失点でしたが6勝目はなりませんでした。

大谷選手は9日、本拠地アナハイムで行われたマリナーズ戦に先発ピッチャー兼2番・指名打者で出場しました。

今シーズン初めて中6日で登板した大谷選手は1回、コントロールに苦しみツーアウト一塁からツーランホームランを打たれて先制を許したあと、2者連続でフォアボールも出して、立ち上がりだけで31球を投げました。

2回以降は立ち直り、3回には先頭バッターからこの日4つ目の三振を力強い速球で奪って、今シーズン通算100奪三振をマークしました。

ところが3対2とリードして迎えた5回、再びコントロールが乱れてフォアボールとデッドボールでランナーをためたあと、タイムリーヒットを打たれて同点とされ、ここでマウンドを降りて6勝目は持ち越しとなりました。
一方、バッターとしては1回の第1打席でサードへの内野安打で出塁し、2点を追う3回の第2打席はツーアウト一塁の場面で甘く入った変化球を打って17号ツーランホームランとし、同点に追いつきました。

さらに、5回の第3打席では初球をレフト方向に打ってツーベースヒットとし、2019年6月以来4年ぶりのサイクルヒット達成まで、あとスリーベースヒット1本に迫りました。

しかし、ツーアウト二塁で第4打席に立った7回はファーストゴロとなって、その後は打席が回りませんでした。

大谷選手は投打の二刀流で出場した4月27日と5月15日、さらに指名打者で出場した6月3日に続く今シーズン4回目の挑戦でしたが、この日もサイクルヒット達成はなりませんでした。

大谷選手はこの試合、4打数3安打2打点で打率を2割8分2厘まで上げました。
試合はエンジェルスが5対4で競り勝って連勝を「5」に伸ばし、大谷選手には勝ち負けはつかず、今シーズンの成績は5勝2敗のままです。

球数は97球、打たれたヒットが3本、フォアボールとデッドボールは合わせて6つと苦しみながらも6つの三振を奪い5回3失点でした。

先発登板日はバッティング好調

今シーズン、大谷選手が先発登板した13試合のバッティングの成績は51打数20安打で打率は3割9分2厘となりました。

登板日以外の打率は2割5分3厘で、登板日のバッティングの好調ぶりが際立っていますが、大谷選手自身は「数字に関してはたまたまかなと思います」と話していました。

ホームランは 飛距離134メートル

大谷選手の17号ツーランホームランは、マリナーズのエース、カスティーヨ投手の141キロのチェンジアップを捉えた1打で打球速度は181.6キロ、飛距離は134.1メートルの大きな当たりとなりました。

大谷選手はこの試合の前までカスティーヨ投手に対して通算5打数ノーヒットでしたが、この試合では第1打席にサードへの内野安打を打ち、第2打席にホームランを打ちました。

また大谷選手はピッチャーとしても3回にマリナーズのフリオ・ロドリゲス選手から155.4キロのストレートで見逃し三振を奪い、これが今シーズン奪った100個目の三振となりました。

100奪三振に到達したのは昨シーズンと同じ13試合目ですが、到達した日付は昨シーズンの6月29日に対して今シーズンは6月9日と20日早くなっています。