環境活動家 グレタさん高校卒業 卒業の日も議会の前で抗議活動

スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが9日、高校を卒業しました。
毎週金曜日は、学校を休んで気候変動対策の必要性を訴える活動を続けてきたグレタさんは、卒業の日も抗議活動を行い、「気候危機は悪化の一途をたどっている」と訴えました。

スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥーンベリさんは、15歳だった2018年から、毎週金曜日は学校を休んで、気候変動対策の必要性を訴える活動を続けてきました。

グレタさんは9日の金曜日、高校の卒業を迎え、この日も首都ストックホルムの議会の前で抗議活動を行いました。

「最後の学校ストライキ」として活動を行ったグレタさんは、スウェーデンで卒業する学生がかぶる帽子を身につけ、ほかの参加者とともに「気候の正義を、今こそ」などと、シュプレヒコールをあげました。

“気候危機は悪化の一途 声をあげるのは私たちの義務”

グレタさんは、「戦いは始まったばかりで、毎週金曜日の抗議は続ける。気候危機は悪化の一途をたどっていて、声をあげるのは私たちの義務だ」などと述べ、卒業後も気候変動対策の必要性を訴える活動を続けるということです。

また、グレタさんはウクライナ南部でのダムの決壊について、ツイッターに「この環境破壊は、ことばを失う残虐行為だ」と投稿していて、9日のインタビューでも、「とても恐ろしいことで、ロシアはみずからの行動と犯罪に責任を負う必要がある」と非難しています。