国際

ウクライナ ダム決壊 約90キロ離れた地域まで浸水被害か

ウクライナ南部で起きたダムの決壊による洪水の被害や影響について、東京大学の研究者が衛星画像で分析したところ、浸水被害はおよそ90キロ離れた地域まで広がっていることが分かりました。
ウクライナ南部のヘルソン州では6日、ドニプロ川にあるカホウカ水力発電所のダムが決壊して大規模な洪水が発生しました。
衛星画像などを使ってウクライナの情勢を分析している東京大学大学院の渡邉英徳教授が、8日までに撮影された衛星画像を確認したところ、浸水被害はダムからおよそ90キロ離れたドニプロ川の河口付近にまで広がっていることが分かりました。
ダムの下流の沿岸部では、集落や集合住宅が建ち並ぶ地域などが広い範囲で水没し、時間の経過とともに水の色が濃くなっていて、深さが増していることが確認できます。
また、ダムの貯水池は水が干上がって底の一部が見える状況となり、水位が急激に低下していることが分かります。

さらにダムの上流に位置し、ザポリージャ原子力発電所に冷却水を供給する貯水池の衛星画像を見ると、決壊する前と比べて貯水池の内側や周辺で陸地の部分が増えており、水位が下がっていることがうかがえます。
渡邉教授は「ダムの下流側ではたくさんの集落や市街が水没し、救助や町の復興が非常に難しい状況にある。ザポリージャ原発では、冷却するための水が枯渇する危険性が高まっている。国家や地球規模でリスクが高まっている状態になっているので、一刻も早く戦争の終結が求められる」と指摘しています。

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