パラオ大統領が来週訪日 福島第一原発も視察 処理水への見解は

外務省は太平洋の島しょ国、パラオのウィップス大統領が来週、日本を訪問し、東京電力福島第一原子力発電所を視察した上で、岸田総理大臣と首脳会談を行うと発表しました。福島第一原発にたまる処理水を海に放出する計画について、どのような見解を示すのか注目されます。

外務省の発表によりますと、パラオのウィップス大統領は、来週12日から4日間の日程で日本を訪れます。

日本滞在中、福島県を訪れて東京電力福島第一原子力発電所を視察し、総理大臣官邸で岸田総理大臣と首脳会談を行うとしています。

日本政府は、福島第一原発にたまる処理水について、基準を下回る濃度に薄めて、ことし夏ごろまでに海への放出を始める方針です。

この計画をめぐり、政府はこれまで太平洋の島しょ国などに対して、環境や人の健康に影響がないことをしっかりと確認した上で実施すると繰り返し説明していて、ウィップス大統領がどのような見解を示すのか注目されます。