88歳運転の車 車列に突っ込む 90歳の女性死亡 奈良 大和高田

9日午前、奈良県大和高田市で信号待ちの車の列に反対から走ってきた88歳の男性が運転する乗用車が突っ込みました。この事故で突っ込んだ車に乗っていて意識不明となっていた90歳の女性が死亡しました。

9日午前10時50分ごろ、奈良県大和高田市の交差点で右折レーンで信号待ちをしていた車の列に反対から走ってきた乗用車が突っ込み、直進の車線にいた車もあわせ4台に次々に衝突しました。

この事故で男女6人がけがをして搬送され、このうち突っ込んだ乗用車の助手席に乗っていた市内に住む南百合子さん(90)が意識不明となっていましたが、およそ8時間後に死亡が確認されました。

この事故では運転していた88歳の男性ドライバーが大けがをしたほか、ほかの4人も軽いけがをしたということです。

警察が事故の詳しい状況を調べています。

現場は、近鉄南大阪線の高田市駅から北に200メートルほどにある交差点で、付近は商店などが建ち並ぶ地域です。

現場の様子は

事故があった交差点付近では、白い軽自動車が逆さまの状態になっているほか、銀色の乗用車は正面が大きく壊れていました。

さらに、複数の車が道路で衝突している様子も確認できます。

また、NHKのヘリコプターからの映像では、交差点の南側の道路を塞ぐ形で軽自動車2台と乗用車2台が衝突した状態で止まっていて、このうち白い軽自動車は裏返しの状態になっています。

ほかの車も正面が激しく壊れたりバンパーが外れたりしています。

この4台の北側の道路脇には車の正面付近が大きく壊れた乗用車が止まっていました。

事故を目撃した人は

事故を目撃した女性2人は、「けがをした高齢の女性が、救急者で運ばれるときはぐったりしていて、心臓マッサージをされていた。上下がひっくり返った白い車に乗っていた人は、意識があったので自力で脱出し、受け答えをしていたが、けがをしているようで痛そうだった」と話していました。

また、別の女性は、「事故車両から女性が自力で出てこられたあと、動けなくなったので、救急車を呼び、『大丈夫ですよ』と声をかけました」と話していました。