立民 “健康保険証の廃止方針見直しと存続を” 厚労省に要望

マイナンバーカードと一体化した健康保険証に他人の情報が登録されていたケースが確認されていることを受けて、立憲民主党は厚生労働省に対し、今の保険証を来年秋に廃止するとしている政府の方針を見直し、存続させるよう求めました。

政府は、来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化することにしていますが、一体化された保険証に他人の情報が登録されていたケースがこれまでに7300件余り確認されています。

これを受け立憲民主党の議員が厚生労働省を訪れ、伊原保険局長に要請書を渡しました。

要請書では一連の問題について、医療情報という命と健康に関する情報をめぐるトラブルであり極めて深刻な事態だと指摘し、国民の不安を払拭するためシステムを総点検したうえで、今の健康保険証を来年秋以降も存続させるべきだとしています。

伊原局長は「来年秋に一体化した保険証を使ってもらえるよう、混乱のないように取り組みたい」と述べました。

要請のあと早稲田夕季衆議院議員は、記者団に対し「トラブルが国民の不安を増大させているので、いったん立ち止まってほしい。『消えた保険証』にならないよう今の保険証の存続を求めたい」と述べました。