震度6強地震 石川 珠洲市の被害 「局地激甚災害」に指定 政府

先月発生した石川県能登地方を震源とする地震で震度6強の激しい揺れを観測した珠洲市の被害について、政府は9日、「局地激甚災害」に指定し、復旧にかかる費用を支援することになりました。

先月5日、能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生して、珠洲市では震度6強を観測したほか、同じ日に震度5強の揺れも観測するなど地震が相次ぎました。

一連の地震で珠洲市で1人が死亡し、石川県と富山県でおよそ50人がけがをしたほか、住宅の倒壊や道路や港湾などの公共土木施設の被害も相次ぎました。

珠洲市では、一連の被害の復旧にかかる費用の見込み額が「局地激甚災害」の指定基準を上回ったことから、政府は9日の閣議で「局地激甚災害」に指定することを決めました。

指定により、公共施設などの復旧工事を行う際には国の補助率が70%から80%余りに引き上げられるほか、中小企業が資金を調達する際に保証を受けやすくするための特例措置が適用されることになります。

激甚災害に指定する政令は、今月14日に施行されます。