
昨年度マイナンバーの個人情報漏えいなど「重大な事態」は36件
政府は、9日の閣議で個人情報保護委員会の昨年度の年次報告を決定しました。マイナンバーに関連する個人情報の漏えいや紛失は171件報告され、このうち、1度に100人を超える情報を紛失するなどの「重大な事態」は36件で、前の年度の4倍に増えました。
個人情報保護委員会の昨年度の年次報告によりますと民間事業者による個人情報の漏えいや紛失の報告は7685件で、前の年度より1839件増えていて、このうち委員会が状況を重く見て指導や助言を行ったケースは115件でした。
またマイナンバーに関連する個人情報の漏えいや紛失は前の年度とほぼ同じ171件で、このうち、1度に100人を超える情報を紛失するなどの「重大な事態」は36件で、前の年度の4倍に増えました。
個人情報保護委員会では、「重大な事態」の報告件数の増加理由について、規則の改正で対象範囲が広がったことも影響したのではないかとしていて、関係省庁などとも連携しながら、民間事業者や自治体に対し、情報の適正な取り扱いの周知徹底を図る方針です。