カナダ山火事 NY発着便に遅れ 米首都ワシントン周辺も視界悪化

カナダ東部で相次いでいる山火事の煙がアメリカ東部の大都市に流れ込み大気汚染を引き起こしている問題で、ニューヨークを発着する飛行機に遅れが出ているほか、首都ワシントンの周辺でも視界が悪くなるなど影響が広がっています。

カナダ東部では、このところ山火事が相次ぎ、その煙が国境を越えてアメリカ東部の大都市にも流れ込み、深刻な大気汚染を引き起こしています。

このうちニューヨークでは8日も、煙の影響で朝からかすみがかかったような状態となり、視界が悪化しています。

飛行機の発着に遅れなどの影響が出ているほか、市の中心部ではマスクをつけて歩く観光客の姿も見られました。
煙は首都ワシントンのホワイトハウスの周辺にも流れ込み、ホワイトハウスは、8日の夜に予定していた行事の延期を発表しました。

アメリカの気象当局は、煙の影響で大気汚染物質の濃度が高まっている地域があるとして、東部を中心とする広い範囲に注意情報を出しています。

山火事の煙の影響は風向き次第では今後も続くという見方もあり、保健当局は高齢者や持病がある人に対し、不要不急の外出を控え、外出する時はマスクをつけるよう呼びかけています。