相次いだ震度5弱以上地震「直接関係すると考えてない」気象庁

先月、震度5弱以上を観測する地震が石川県や千葉県など各地で相次いだことについて、気象庁は「それぞれの地震が直接関係するとは考えていない」との見解を示したうえで、規模の大きな地震はどこでも発生しうる、として改めて地震への備えを進めるよう呼びかけています。

石川県能登地方では先月5日、マグニチュード6.5の地震が発生して震度6強の揺れを観測したほか、同じ日に震度5強の揺れを観測する地震も起きました。

また
▽11日には千葉県木更津市で震度5強の揺れを観測したほか
▽13日に鹿児島県の十島村で
▽22日に東京 伊豆諸島の利島で
▽26日に千葉県銚子市と旭市、それに茨城県神栖市でいずれも震度5弱を観測しました。

先月1か月で震度5弱以上の揺れを観測した地震は6回あり、気象庁が発表した緊急地震速報は12回にのぼりました。

気象庁によりますと、能登地方と鹿児島県のトカラ列島近海では、その後も地震活動が続いているものの、ほかの地域は地震の回数は減ってきているということです。

これらの地震について、気象庁の下山利浩地震情報企画官は「別の場所で起きていてメカニズムも違うので、それぞれの地震が直接関係するとは考えていない」と述べました。

また震度5弱以上を観測する地震が相次いだことについて、下山地震情報企画官は、2015年5月から6月や、2017年6月から7月など、同じような事例は過去にも起きていると述べました。

そのうえで「日本はいつでもどこでも大きな地震が発生しうるところなので、こういった地震を感じて『怖いな』と思ったら、ぜひ備えを改めて考える機会にしてほしい。危ないものが落ちてこないようしっかりと固定するとか、揺れでけがをしないよう備えをしてほしい」と話しています。