東京 秋葉原通り魔事件から15年 現場の交差点で追悼する人の姿

東京 秋葉原で7人が死亡、10人が重軽傷を負った通り魔事件から、6月8日で15年です。現場の交差点では花を手向けたり、手を合わせたりする人の姿が見られました。

平成20年6月8日、休日でにぎわう東京 秋葉原の歩行者天国にトラックが突っ込み、通行人がはねられたり、ナイフで刺されたりして7人が死亡、10人が重軽傷を負いました。

当時25歳で事件を起こし、殺人などの罪に問われた加藤智大元死刑囚には去年7月、刑が執行されました。

事件から15年となる8日、現場の交差点では花を手向けたり、手を合わせたりする人たちの姿が見られました。

事件で、専門学校時代の同級生だった宮本直樹さん(当時31)を亡くした秋山茂さん(45)は、「ことしも来たよ、ゆっくり休んでくれよ、という気持ちで手を合わせました。15年が経っても友人を亡くした悲しさが変わることはありません。何でこんなにつらい思いをしなければならないのかと思います。社会に大きな衝撃を与えた事件を風化させたくないです」と話していました。

また事件当時、現場近くに居合わせたという53歳の男性は、「当日は、救急車が次々と駆けつける様子を見て恐ろしいことが起きたのだと思いました。毎年この日に現場に来ていますが、年々、供えられているお花の数が少なくなっているように感じます。何の罪もない人が亡くなった事件を忘れたくないという気持ちです」と話していました。