カナダ山火事 ニューヨークなど1億人影響 汚染深刻 飛行機遅れ

アメリカのニューヨークなどでは、カナダで相次いでいる山火事の煙が流れ込み、大気汚染が深刻になっています。飛行機の発着にも遅れが出ていて、アメリカ当局は、影響は1億人以上に及んでいると推計しています。

カナダ東部では、このところ山火事が相次いでいて、その煙が国境を越えてアメリカ側に流れ込み、アメリカの東部や中西部では大気汚染が深刻になっています。

このうちニューヨークでは7日昼ごろ、かすみがかかったような状態になって視界が悪くなり、空全体がオレンジ色になっていました。

場所によっては何かが焼け焦げたようなにおいもたちこめていて、外出している人の多くがマスクを着用していました。

この影響で、ニューヨークでは、屋外で行われる学校行事が中止されました。
さらに飛行機の発着に遅れが出たほか、この日行われる予定だった大リーグの試合が延期になるなどアメリカ当局は、1億人以上に影響が及んでいると推計しています。

マンハッタンのタイムズスクエアにいた70代の旅行客は「もともと新型コロナの感染を防ごうと思ってマスクを持ってきたが、いまは空気がこんな状態なのでマスクを着けている」と話していました。

煙の影響は、今後、数日間続くという見方もあり、保健当局などは、高齢者や持病がある人に対し、外出をできるかぎり控えるよう呼びかけています。