中国 ロシア爆撃機が日本周辺を共同飛行 戦闘機も17機 防衛省

防衛省は中国軍とロシア軍の爆撃機が7日、日本周辺の上空を共同飛行したと発表しました。両軍の戦闘機とみられる機体もこれまでで最も多い合わせて17機が確認され、警戒と監視を続けています。

防衛省によりますと、中国軍とロシア軍の爆撃機それぞれ2機が7日、中国の方向から飛来して東シナ海の上空を南下したあと、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋まで共同飛行しました。

その後、4機は同じルートを飛行して東シナ海に戻ると二手に分かれ、中国とロシアの方向にそれぞれ飛行していったということです。

爆撃機の飛行に合わせて、中国軍の戦闘機とみられる15機と、ロシア軍の戦闘機とみられる2機が飛行しているのも確認され、共同飛行の際に確認された数としては過去最多だということです。

一連の飛行に対し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して警戒監視にあたり、領空侵犯はありませんでした。

中国軍とロシア軍の爆撃機は、6日も日本海から東シナ海の上空を共同で飛行したことが確認されています。

防衛省が日本周辺での両軍の共同飛行を公表するのは2019年7月以降、今回で7回目ですが、2日連続で確認されたのは初めてだということです。

防衛省は「日本に対する示威行動を明確に意図したものだ」として、両国に対して外交ルートを通じて重大な懸念を伝えるとともに、警戒と監視を続けています。

ロシアと中国の国防省 合同パトロール実施と発表 映像公開

ロシアと中国の国防省は、両国の空軍が、日本海や東シナ海などの上空で、合同パトロールを行ったと発表しました。

ロシア国防省は映像も公開し、両国の軍事面の連携を強調しています。

ロシア国防省は7日、ロシアと中国の空軍の戦略爆撃機が、日本海や東シナ海、そして太平洋の西側の空域で合同パトロールを行ったと発表しその映像を公開しました。

ロシア軍からは、ツポレフ95長距離戦略爆撃機やスホイ35戦闘機などが、中国軍からは、轟6K爆撃機や殲11B戦闘機などが、それぞれ参加したとしていて、合同パトロールの飛行時間は8時間だったとしています。

また、ロシア軍機は中国の飛行場から離着陸を行ったと発表するなど、軍事面の連携を強調しています。

ロシア国防省は「国際法に厳密に従い、他国の領空への侵犯はなかった。演習は、軍事協力の計画に沿って行われたもので、第三国に対して行ったものではない」としています。

これに先立ち中国国防省も6日、ロシア軍と6度目となる合同パトロールを行ったと発表していました。