出入国管理法などの改正案 外国人支援団体が国会前で反対集会

外国人の収容の在り方を見直す出入国管理法などの改正案の審議が大詰めとなる中、外国人の支援団体が国会前で集会を開き「外国人を社会から排除する法案を許してはいけない」などと訴えました。

外国人の収容のあり方を見直す出入国管理法などの改正案はおととし提出されましたが、野党側が内容が不適切だと批判したことなどで廃案となりました。

政府は難民申請中は強制送還が停止される規定について、申請を繰り返すことで送還を逃れようとするケースがあるとして「3回目の申請以降は原則、適用しない」ことなどを盛り込んだ改正案を再提出し、今の国会での成立を目指しています。

法案の採決をめぐり与野党の攻防が激しくなる中、外国人の支援団体は7日夜、国会の前で改正案に反対する集会を開き、主催者の発表でおよそ4000人が集まりました。

参加者たちは「人権守れ」などと書かれたボードを掲げ「外国人を社会から排除する法案を許してはいけない」などと訴えました。

今回、初めて集会に参加したという30代の女性は「強制送還はいけないと思う。これだけ多くの人が集まったので、反対する声に国は向き合ってほしい」と話していました。