3月の生活保護申請件数 2012年以降で増加率2番目に大きく

ことしの3月の生活保護の申請件数は全国でおよそ2万4400件で去年3月と比べて23%余り増え、増加率は、今の方法での調査が始まった2012年以降で2番目に大きくなりました。

厚生労働省によりますと、ことし3月に申請された生活保護の申請件数は全国で2万4493件で、去年3月に比べて4700件、率にして23.7%増えました。

3か月連続で前の年の同じ月を上回り、増加率は、今の方法での調査が始まった2012年4月以降では、新型コロナで最初の緊急事態宣言が出され雇用情勢が悪化した2020年4月に次ぐ2番目の大きさです。

また、ことし3月に生活保護の受給を新たに始めたのは2万2190世帯で、去年3月に比べて25%増えました。

生活保護を受給している世帯は、全国で164万7341世帯となっています。
厚生労働省は「増加率が大きくなったのは、去年3月の申請件数が低い水準だったことが要因として挙げられるが、新型コロナウイルスの影響の長期化や、物価高を含む経済情勢も影響しているとみられる。生活に困っている人は、引き続き、ためらわずに自治体の窓口に相談してほしい」としています。