西日本と東日本太平洋側 8日から9日にかけ大雨のおそれ 警戒を

前線の影響などで、西日本と、東日本の太平洋側では8日からに9日かけて非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。先週末の記録的な大雨で被害を受けた地域でも再び雨が強まる見込みで、土砂災害などに警戒が必要です。

気象庁によりますと、7日は西日本から東北の広い範囲で晴れて気温が上がりました。

日中の最高気温は
▽群馬県桐生市で31.8度
▽岐阜県美濃市で31.1度
▽福岡県久留米市で30.8度
▽福島県伊達市で30.3度と真夏日となったほか
▽東京の都心で29.6度など各地で厳しい暑さとなりました。

一方、8日は日本の南にある梅雨前線が北上して前線上に低気圧も発生し、暖かく湿った空気が流れ込んで、前線の活動が活発になる見込みです。

このため
▽西日本では8日朝から9日にかけて
▽東日本の太平洋側では8日の夜遅くから9日にかけて、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。

8日夕方までの24時間に降る雨量はいずれも多いところで
▽九州南部で180ミリ
▽九州北部で120ミリと予想されています。

さらに9日夕方までの24時間には
▽九州南部と四国、近畿、東海、それに関東甲信で100ミリから200ミリ
▽九州北部で50ミリから100ミリと予想されています。

先週末の記録的な大雨で被害を受けた地域でも再び雨が強まる見込みで、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすくなるおそれがあります。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。

雨が強まる前に備えを進めるとともに、最新の気象情報や自治体からの避難の情報を確認するようにしてください。

一方、台風3号はフィリピンの東の海上を北西に進んでいます。

9日には強い勢力に発達し、暴風域を伴いながら日本の南の海上を北寄りに進む見込みです。

来週にも日本に影響が出る可能性があり、気象庁は今後の進路などの情報に注意するよう呼びかけています。