ジルベルトさんの柔らかでささやくような独特な歌声は多くの人に親しまれ、「ボサノバの女王」とも呼ばれました。
現地のメディアなどによりますと、ジルベルトさんは5日、アメリカ東部ペンシルベニア州フィラデルフィアにある自宅で亡くなりました。
83歳でした。

「イパネマの娘」歌手 アストラッド・ジルベルトさん死去 83歳
ブラジルの音楽「ボサノバ」の名曲「イパネマの娘」の歌手として知られるアストラッド・ジルベルトさんが亡くなりました。83歳でした。
これはジルベルトさんの家族が5日、SNSで明らかにしました。
ブラジル出身のアストラッド・ジルベルトさんは、1940年北東部のサルバドルで生まれました。
サンバにジャズの要素を加えてボサノバを生み出したことで「ボサノバの父」とも呼ばれたブラジル出身の歌手、ジョアン・ジルベルトさんと結婚し、その後、アメリカに移り住みます。
1964年ジョアンさんなどとともに発表したアルバムでは、「イパネマの娘」を英語で歌い世界中でヒットとなりました。
そして、翌年アメリカ音楽界の最高の栄誉とされるグラミー賞の最優秀レコード賞を受賞しました。