アメリカ証券取引委員会 暗号資産交換業のコインベースを提訴

アメリカの証券取引委員会は、暗号資産の交換業大手コインベースが、登録していない交換所を運営するなど証券法に違反したとして提訴しました。アメリカでは、暗号資産の交換業大手が当局から相次いで提訴されていて、規制の強化が暗号資産業界に影響を及ぼしそうです。

アメリカの証券取引委員会は6日、アメリカの暗号資産の交換業大手コインベースを提訴したと発表しました。

それによりますと、コインベースは、アメリカ国内で最大の暗号資産の交換所を運営していますが、証券取引委員会に登録していない交換所を運営するなど証券法に違反したとしています。

これに対して会社は「解決策は訴訟ではなく、公平なルールが透明性をもって策定され、平等に適用されることを可能にする法律の制定だ。それまでの間、私たちは通常どおりビジネスを続けていく」とコメントしています。

委員会は5日にも、暗号資産の交換業大手バイナンスとその経営者などが顧客に対し、アメリカでは登録されていない国外の交換所で暗号資産を取り引きするよう違法に勧誘したなどとして提訴していました。

去年11月に暗号資産の交換業大手FTXトレーディングが経営破綻して以降、アメリカの金融当局は暗号資産の交換業大手を相次いで提訴していて、規制の強化が暗号資産業界に影響を及ぼしそうです。