日暮里・舎人ライナー トラブルの一因はボルトの締め忘れか

東京・荒川区と足立区を走る日暮里・舎人ライナーが、ことし4月、4日続けて一時、運転見合わせとなったトラブルで、原因のひとつとなったパンタグラフのボルトが外れていたのは、締め忘れが原因とみられることが関係者への取材でわかりました。都交通局は、再発防止策をまとめることにしています。

日暮里・舎人ライナーは、ことし4月10日から13日の早朝にかけて、停電などの理由であわせて3回にわたり運転を見合わせました。

都交通局はこのうち、10日と11日の運転見合わせについては気温の上昇による架線の緩みやそれに伴うパンタグラフの破損が原因で、12日から13日の早朝にかけての運転見合わせは破損したパンタグラフを新しいものに取り替えたあと、ボルトの一部が外れていたために起きた不具合が原因だとしていました。

都交通局はボルトが外れたいきさつについて、担当者から聞き取りを行うなどして調査を続けてきましたが、その結果、ボルトの締め忘れが原因とみられることが関係者への取材でわかりました。

パンタグラフの取り替えの際、復旧を急ぐあまり、ボルトの点検をしていなかったということで、都交通局は、作業マニュアルを見直し、複数人での点検を徹底するなど、再発防止策をまとめることにしています。