イラン “極超音速ミサイルを国産で初開発” 地域の緊張に懸念

中東のイランは、音速をはるかに超える速さで飛行する極超音速ミサイルを初めて国産で開発したとして、公開しました。敵対するイスラエルが反発して地域の緊張が高まることも懸念されます。

イランの精鋭部隊、革命防衛隊は6日、式典を開き、初めて国産で開発したとする極超音速ミサイルを公開し、司令官が「どんな標的にも正確に命中させることができ、どんな防空システムも防ぐことができない」と主張しました。

このミサイルについて、国営通信は、音速の15倍にあたるマッハ15の速度で飛行し、射程は敵対するイスラエルに届く1400キロに達すると伝えています。

式典に出席したライシ大統領は「知見は国内で培われたもので、脅しによって止めることはできない」と述べ、対立する欧米などをけん制するとともに、制裁下でもミサイル開発を続ける考えを強調しました。

イランは先月下旬にも、新たに開発したとする、射程が2000キロに及ぶ弾道ミサイルを公開するなどミサイル開発を加速させていて、イスラエルが反発して地域の緊張が高まることも懸念されます。